2016-12-19 00:00
統計・データ
HIV感染者への差別と人権保護

「HIV and Human Rights Mitigation Report 2015」
マレーシアエイズ協議会(MAC)は、13日、「HIV and Human Rights Mitigation Report 2015」と題した、国内におけるHIV感染者への差別とその人権保護についてのレポートを発表した。3分の1が職場における差別
レポートでは、実際に感染者からの報告事例が挙げられ、そのうち3分の1が職場におけるものであったことが伝えられている。特に観光、ホスピタリティ、エンターテインメント業界における事例報告が多く、内容は、解雇、強制的な辞職、降格などが挙げられた。
また、個人の健康状態を保険医が無断で他者に報告するという事例が挙げられ、「これは医者が遵守すべき責務を規定する、マレーシア医療協会のHIVおよびエイズに関する医師憲章に反する行為だ。」とMACはしている。
企業は従業員の人権保護の保障を
差別の大半は、HIVへの理解不足などが原因であり、特に雇用側による職場での差別は、ビジネスの生産性などにも悪影響を与え、企業による人権保護への取り組みに従業員が疑念を抱く状況をも招いてしまう。MACのBakhtiar社長は、「企業は、従業員全ての人権が保護されることを約束する適切な対策をとらねばならない。」とした。
HIV感染者には、健全な生活を送る権利、差別など不当な扱いから保護される権利が与えられている。MACは、さらなる事例の報告を呼びかけ、ともに解決し前進していくことを訴えている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
マレーシアエイズ協議会プレスリリース
http://www.mac.org.my/
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