2017-01-10 21:00
社会
中国海軍潜水艦がマレーシアに、インド、アメリカに波紋
「長城」「長興島」がコタキナバル入港
マレーシア海軍は、5日、中国海軍の潜水艦2隻が、マレーシアのコタキナバルに入港した様子をTwitter上にて公開した。この2隻は、中国人民解放軍海軍の「長城」と「長興島」とされ、Twitter上には、埠頭で出迎えるマレーシア海軍の隊員らが、2隻に手を振っているとみられる画像、また、この入港について「外交訪問」とされるコメントなどが掲載されている。
インドの懸念
これについて特にインドとアメリカにおいて大きな波紋を呼んでいると、マレーシアの地元メディアFree Malaysia Todayが伝えた。中国軍によるとこのマレーシア入港は、ソマリア沖における海賊対処活動後の物資供給と乗組員の休息を兼ねた寄港だとしている。
しかし、インドメディアのニューデリー・テレビジョン(NDTV)は、ソマリア沖の海賊対処活動に潜水艦の利用は不適切との理由から、「インド洋における自国の活動の監視が本来の目的ではないか。」との懸念を伝えている。
東南アジアにおける権力再編成の象徴
また、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは、この中国による攻撃型潜水艦の突然のマレーシア入港を「東南アジアにおける将来的な権力再編成の象徴である。」と伝えた。現在、南シナ海で問題となっている中国の行動において、今後、潜水艦での活動がマレーシア協力のもと可能になることを示しており、「同地域でのアメリカの存在に警鐘を鳴らす事態である。」と示唆した。
(画像はマレーシア海軍HPより)
外部リンク
マレーシア海軍Twitter
https://twitter.com/tldm_rasmi/status/816812205094019072
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