2015-11-18 11:00
政治
マレーシアのシリア難民受け入れ方針変更せず

難民全てを脅威とみるのは誤り
11月16日、ジャズラン内務副大臣は、パリの同時多発テロ事件の後も、マレーシアのシリア難民受け入れ方針には変更が無いことを明らかにした。マレーシアが今後3年間で3,000人のシリア難民を受け入れることは、先月の国連総会において、ナジブ首相が表明していた。120人超が死亡する大惨事となったパリ同時多発テロの容疑者とみられる遺体の側に、シリア国籍のパスポートが見つかったことが世界に衝撃を与えているが、内務副大臣は、全ての難民をテロ事件の加害者たちと同じ枠に入れることはできないとしている。
中東からの難民受け入れには常に危険が伴うことを指摘しつつ、受け入れに際しては従来そうしてきたように、厳重な身上調査により脅威を排除する考えを示した。
テロに対する警戒は高まる
ジャズラン内務副大臣は、ISのような過激組織によるテロを防ぐことがますます困難になっていることにも言及した。彼らは、多くの犠牲者を出す甚大な被害をもたらすが、その実行のためには数人を確保すればよいからだ。それゆえ、最も重要なことは、テロリストになる可能性のある人物を割り出し、彼らが行動を起こす前に取り押さえることだとした。
過激派の攻撃目標リストにはマレーシアの指導層も含まれていることが報道されている。また首都クアラルンプールでは、米国のオバマ大統領など世界の要人も参加する東アジアサミット等の開催を控え、警備体制を更に強化しているところだ。
(画像はイメージです)
外部リンク
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